フリードは鎌を弾き柄を掴むと嫌みに笑い、掴んだ柄を押し彼女の腹部を突く。
痛みに力が緩んだ一瞬の隙に更に彼女の腹部を膝で蹴ると鎌を奪い取った。
鎌を手にし後ろにふらつく彼女に微笑むと、何の迷いもなくその身体を切り裂く。
とっさに身体を捻ったが、完全に回避する事は不可能。
痛みに耐えながら一旦退こうと地を蹴る。
「逃げるなよ」
しかし、フリードは彼女の細い腕を掴むと引き寄せ、此方へ倒れかかってくる彼女の身体を更に斬り裂いた。
胴を斬られその深い怪我に手を添えるが、顔を歪める彼女の髪を彼は掴むと壁に突き飛ばす。
身をぶつけ地に倒れ行くがその前に再び髪を掴まれ壁に頭を打ちつける。
一瞬意識を失いかけたが彼はそれを許さない。
彼女の二の腕に短剣を突き刺すと指先に向かってゆっくり腕を裂いてゆく。
「うぅ……!あぁあぁぁ………!!」
目を見開き悲鳴をあげ彼の肩を押すが止める事はできない。
「そろそろ終わりにしようか、クレア」
荒い呼吸をする彼女を見つめながら言う彼は、引き抜いた短剣の刃に付着した血を舐め取り嫌味に微笑んだ。

