悪い人達ではなさそうだし、生存者でもある彼等を町に連れ帰る事にしたコウガ達。
捕らえた彼等を立たせ町に戻ろうと足を進めるが、
「あれ、クレアは?」
彼女の居ない事に気づいたコウガ。
辺りを見回すが何処にもその姿はない。
「…彼奴、1人で町に行ってやがる……ん?この臭い… 彼奴が追ってるあの男も其処に居るのか……?」
鼻をひくつかせ臭いを辿るレオン。
血の染み付いた彼女の臭いをキャッチした彼は彼女の傍に他にも誰か居ると言う。
「ごめん、ちょっと行ってくる」
それを聞いたコウガは胸騒ぎがし、眉を潜めると地を蹴った。
「おいコウガ!ったく彼奴は……」
何も考えず突然走り出したコウガを止めようとするが間に合わず、レオンは乱暴に頭をかく。
「クレアさんの身に危険が及んでいるかもしれないのですね?」
「あぁ、多分。1人で適う相手じゃない。なのに彼奴は……」
「レグル、お嬢様を頼みます」
深刻な問題に悩む中、ジークはシェイラをレグルに託す。

