なんとか無事に最上階へとたどり着いたイース。
ぶつけた頭を抑えながら立ち上がると、急ぎ足で部屋の前へと移動する。
そっとドアを開き中の様子を伺うが、部屋の中には誰も居ないようだ。
警戒しながら静かに部屋に侵入した彼女は部屋の奥に何かを見つけ目を細める。
「…リオン様!」
ベッドの中に横たわるエメラルドの髪の少年。
彼の姿を目にすると傍に駆け寄り膝を折る。
「リオン、様……?」
目を隠すように包帯を巻かれた彼の名を呼び揺さぶると、彼は目を覚ましたのか微かに声をあげた。
「イース……?」
「はい、イースは此処に居ます」
身を起こしたリオンは左手でイースを探す。
宙をさ迷うその手を掴むと両手で握り締めた。

