凉太や主人が亡くなったので、旅行気分とかそんな気分にはなれないが、こういうことでもないと行こうとは思わないのである。 かりんは泣かずに、喜んでいる。 部屋に大きめのお風呂もあったので、それに入れてあげた。 高台にあるホテルなので眺めもよい。 今日だけはいろいろなことを忘れたフリをして、温泉を楽しもう。 そのくらいしても罰は当たらないだろうと思った。