父親がいないのでワガママになっているのか、寂しいからなのか、涼太の様子がなんとなくおかしい。 母は、涼太の父親の代わりもしようとしていたみたいだったわ。 父は家にいても寝ていることが多くなっていた。 母は、今までは父が涼太にしていた、キャッチボールをしたり、サッカーボールで蹴り合いしたりもしたのよ。 私をほったらかしにしているのを気にしながら……。