『危ないことしちゃだめよ?』

『帰るとき、連絡するからな』

『いってらっしゃい』


キィ…


玄関の扉が開いた…




『う…』



バタン



そして扉が閉まる。




『うぅ…』


涙が溢れ出した。




悲しかった…

大好きな慶太と、結婚できると思ったのに・・


それはもう叶わないのかな…




ズシ…




ソファーにうつ伏せで寝転がっている頭の部分が、急に重くなる。