俺様男子とラブ同居

「……お前に代われってよ」

「え?」


慶太が私に携帯を渡す。

私は慶太から携帯を受け取り、ゆっくりと耳に当てた。




「…もしもし」

『歩夢ちゃん…今の……誰?』


………。


先輩は落ち着いた口調で言う。




「…幼なじみです。私の大切な……」

『幼なじみ…』



”幼なじみ“と口に出した時…

私は覚悟を決めた。


というか、やっと決まった。

私の気持ちが…



ちらっと慶太を見たあと、私は自分が泣いていることに気がついた。

私は泣きながらふっと笑い、慶太に胸に顔を埋めた。そして…




「その幼なじみのこと…ずっと好きでした」