っ!


歩夢は、その男と教室を出て行った。




「あいつ…永井っていうの?」

「そう。なんだぁ、歩夢ちゃんて永井みたいなのがタイプだったのか♡……いてっ!」


俺は圭佑の足を、思いっきり蹴った。




「なにすんだよ、慶太〜」


俺は圭佑を無視して、歩夢の後を追った。




なにしてんだよ、マジで…

こんなこと初めてだよな…





教室を出ようとしたとき、廊下に歩夢と永井の姿が…

俺は教室の中から、2人の様子を伺った。←



歩夢が、男と話してる?

しかも、あんな笑顔で……


人見知りで、俺以外の男苦手なくせに・・・いつから平気になったんだ?




「……!!!」