俺様男子とラブ同居

好きな人と、誰かが話してるのみるだけで、こんなに嫌なんだね。


しかも、相手は確実に慶太のこと好きなんだよ…

たまらないよ…



「っ……」


流れた涙を拭った時…ふと、慶太と目があった。

慶太は私に気づいた途端、目を見開いて驚いていた。



や、やばっ!


私はとっさにその場から離れて、勢い良く走り出す。





「……ゆむっ!」





慶太が私の名前を呼んだような気がしたけど、今の私の耳には、100%は届いていなかった…

ただ、流れてくる涙を拭い、走ることで精一杯だった…





「ハァ…ハァ…」


しばらく走り、駅前の商店街辺りで立ち止まる…