俺様男子とラブ同居

「や、やるよ!やるっ!!」


私はそんな慶太に近づき、ガッツポーズをとる。





「……よっしゃ。んじゃ、やるか」

「おー!」






…………



「そこはAが正解」

「Aね…」

「問2は3番……問3は、Because…」

「えっと……問2は・・」



朝食を済ませて、お母さんが出かけたあと…

私は宿題を抱えて、久しぶりに慶太の部屋へやってきた。


そして、さっき言っていた“あれ"を、今慶太とやっている真っ最中。


"あれ“はというと・・・





「次の答えは、2・1・4・3が答え」

「え、っと…2・1……なんだっけ?」

「2・1・4・3。で、次が…」

「早いよ〜(汗)もうちょっとゆっくり…」



"あれ“の正体。

それは、慶太が宿題の問題の答えを言い、私がその答えを書くという作業。


これは、私と慶太が小学校に入学した頃からやっている技(笑)


お互いに、夏休みなどの宿題は、ギリギリまでやらない性格だったため…自然にこの技をあみだした。

学力がない私とは正反対に、慶太はそこそこの学力があるため、私に答えを教える係を担当。