俺様男子とラブ同居

ま、歩夢は人見知りだったし…俺の友達以外の友達と遊ぶことは、あんまりなかったけど。



いつの間にか、俺の知らない友達が出来ていくんだな…

しかも男の。



一体…あの男は何者なんだろう……


歩夢とは、なんの繫がりで知り合ったんだ……?




「慶太?」


…!


ボケっとたこ焼きを頬張っていると、隣にいる歩夢が俺を呼んだ。




「……ん?」

「かき氷食べる?」


かき氷……



歩夢は、食べかけのかき氷が入ったプラスチックの器を、俺に差し出した。





「あー……うん…」

「はい…たこ焼き1個食べていい?」

「うん」


俺は歩夢の膝の上にたこ焼きを乗せ、歩夢の手からかき氷を受け取る。




いちご味か…

俺はブルーハワイ派って言ったのに…


かき氷をサクサクとかき混ぜながら、そんなことをブツブツと考える。

そしていちご味のかき氷を、一口口に入れた。



甘ったるい味。

かき氷のシロップは、なんともいえないくらい甘ったるい…


その味は、懐かしいものでもある。