俺様男子とラブ同居

「……?たとえば?」

「うーん…たまにさ、俺と慶太と…さっきの裕也とか、中学の友達と…あと女の子何人かと遊んだりするんだけどさ…」


女の子と遊んだりするんだ!

歩夢に言ったら、ショック受けるから辞めとこ…




「でも…慶太って、女の前だと全然喋らないんだよ。まあ、話しかけられたら喋るけど…女の子たちも、ほとんど慶太狙いなんだと思うんだけど…あまりにも慶太が喋らないから、ビビっちゃって(汗)あいつ…コワイオーラ出すからさ」

「ふーん…」


本田くんて、女の子と喋らないんだ…

まあ、おしゃべりなイメージはないけど。




「でもあいつ…歩夢ちゃんの前だと、すげえ喋るじゃん?いつも、なんだかんだ言って、歩夢ちゃんのこと気にしてるしさ…」

「え!そーなの!?」

「うん。幼馴染みとか…一緒に住んでるからとか・・慶太が歩夢ちゃんにしてることって、それだけじゃない気がするな。ま、いつも慶太に『歩夢ちゃんのこと、どーなの?』って聞くと、『わかんねえ』って返されちゃうんだけど(汗)」



口をへの字にして、うーん…と考え混む日野くん。




「…そうなんだ・・」

「慶太自身も、よくわかんねえみたい。歩夢ちゃんのことは、好きだろうけど……その好きはどう好きなのかが、わかんないってことなんだろうな」

「・・・」



なんか、幼馴染みって…恋愛ってなると、難しいのかな。


一緒にいる時間が長過ぎるっていうのも、難しいことのひとつなのかも。



私からしたら、幼馴染みの人を好きってこと自体すごく素敵なことだし…

幼馴染みの男の子がいるってだけで、なんか守られてる気がして、憧れちゃうけど…