そしてながーい沈黙が続いた。

そして、その沈黙を破ったのは、あの男の子だった。

…………

「鈴木徹、高2」

「へっ?」

「あんたの名前は?」

「えっ…と松葉柚奈。同じく高2です…」

「ふぅーん…ってか、何すればいいの?俺等」

「えっと……1週間過ごせばいいんじゃ?」

「んで、どうする?交換するだろ?」

「えっ…」

「何?したくないの?」

したくないってゆう訳ではない…

だけど、今までのこと全部忘れちゃうんだよね…

「…まぁ、これから決めればいっか!」

徹さんは明るくそう言って家を出て、気持ち良さそに雲の上に寝転んだ。

それを見てあたしも雲の上に寝転ぶと、

「きもちーだろ」

って徹さんが自慢気に言ったから2人で笑った。

「これから1週間よろしくな」

「うん、よろしく!」

太陽みたいな真っ赤な髪の徹さん。

笑うと大っきい目が細くなる。

一言でいえばイケメン。

きっとあたしより20センチぐらい大きい。

そんな徹さんの笑った顔に、思わずときめいてしまった。