ドンッ!と、遥に胸を押されてよろめいた私は、棺桶の縁に脚を引っかけて、その中に倒れてしまったのだ。


「それはあんたが知らなくてもいい事なの。いいからそこで眠ってなさい」


一転して、冷めた目を私に向けて見下ろす遥。


慌てて起き上がろうとしたけど……遥の言葉通り、今までに感じた事のない睡魔に襲われて、私はそこに倒れるように眠りについた。


意識がなくなる前に聞こえた美紀の言葉……。







「お姉ちゃん、また遊ぼうね」






それだけが耳に残っていた。