「でもさ、真面目な話」 そうやって区切られたら緊張するだろ。 わかっててやってるあたりが怖いな、お姉さんは。 「アリスは可愛いから、会社に勤めたりなんてしたらアウト。すぐにモテモテになって、捨てられるよ?」 「な……!」 「火の消えたタバコみたいにね」 お姉さんは左手の薬指を見せてくれた。 そこにはあるべきモノがなくて。 「私ね、結婚してるわけじゃないの」 「え?」 「愛した人は私を娶るのは世間的に厳しいところにいるの」