ボクらの青春物語






「フフッ、あの~お名前は…?」





大河はけんちゃんの名前を知らないのか…




男の俺から見ても、けんちゃんは結構目立つ方だと思ってたんだけどな…





「あっ!えっと…橘 賢也でちゅ!」




「ブ――!!」




俺を含め、三人は大爆笑





「ちゅって、ちゅって!ブワハハハ!!」




のんちゃんに至っては…転がってる




「ええっと…橘君?それとも…他の呼び方の方が良いかな?」





無自覚…ね…うん、天然って恐ろしいな





大河の仕草をみてしみじみと思った






「おい!お前!えっと…芹澤!」





俺は芹澤に小声で喋りかけた





「なに?浅羽くん?」




芹澤も俺につられて小声で喋る





「大河って、モテるか?」





素直に気になっただけたのに、芹澤はニヤニヤし始めて




「だめだよ、茉理には苦労してほしく無いからね」




芹澤はクスクス笑いながらそう、答えた