茶色いふわふわの髪の毛
白い肌
澄んだ瞳


蒼太だ。


蒼太、だ―――



「傷だらけじゃん!立てる?」

「……た」

「え?」


「蒼太ッッ!!!」



傷が痛むのなんて気にしないで蒼太に抱きついた。

香りまで蒼太だ。

紛れもなく、私が二年間忘れたことのない、蒼太。


蒼太、会いたかった。

ずっと、会いたかった。



会いたかった……!!





「僕は、ソウタじゃないよ」


抱きついている私を優しく離しながら、彼は小さく呟いた。


「僕は、ソウタじゃない」


少し悲しそうに微笑んで、彼は言った。


わかってる。

そんなこと、わかってる。

良く考えれば当たり前。



でも…彼があまりにも。




あまりにも…蒼太にそっくりだったから。