私に向かって歩み寄ってくる優也。 ショウタが優也に、ナイフを向けた。 「怪我したくなかったら…関係ない奴は引っ込んでろ」 それでも足を止めない優也。 ショウタと先輩は舌打ちをして、私から手を離した。 「よっぽど入院してぇみたいだな…」 優也……! あんなに助けてほしかったのに、今は――― 優也が傷つくのが、怖い。 私…最低だ。 「優也…!やめて!来ちゃダメ!!」