深夜、タクシーで帰宅した。 タクシーを降りたとき、右足になにか、ねばりつくような重みを感じた。 「お客さん、支払いはいいですよ。・・・・・・・・・・・・そいつをひきとってくれるならね」 運転手がそう言い残して、タクシーは走り去っていった。 足元から、げぅぇ、という声がした。