朝、登校中に、電柱に頭をゴツゴツとぶつけている男を見た。 「30、31、32、33、34・・・・・・・」 とつぶやき、頭をぶつける回数を数えているようだった。 夕方、下校中に、その男がまだ電柱に頭をぶつけているのを見た。 「156789、156790、156791、156792・・・・・・」 男の顔の鼻から上が、ぐちゃぐちゃに潰れていた。