夜、玄関のチャイムが鳴った。 ドアを開けると、家の前におとなしそうな男が三人立っていた。 「指がほしいんだ」 「女のひとのきれいな指が」 「どうしても、指がほしいんだよ」 そう言うと、三人はいっせいに、カバンの中から糸ノコギリを取りだした。