* 開いたドアを潜って教室に入ると、数人の生徒が既に来ていた。 集団のグループを作る生徒や、1人席に座って読書をしている生徒。 その中で、机を円になるように向かい合わせて話をしている4人の集団の元へ、私は森口の手を引いて向かった。 「皆おはよ!増井髪切ったん?」 「おぉ!作倉、森口おはよう!」 「はよ~」 「おはよっ」 「よーす」 同時に重なる増井と景谷と梨子と美紗の4人の声。