尋問みたいで、森口が気の毒に見える。 「清楚で照れ屋な子」 「照れ屋かぁ~」 「やっぱ石原さん狙いか椿!」 「へぇ……」 美紗、増井、景谷が茶々を入れる中、私は言葉を失い、梨子は何も言わなくなった。 どうして言葉が見つからなかったのかは分からないけれど、私の胸の奥が締め付けられたような気がした。 ちらりと梨子を盗み見た。 梨子は俯いたまま目を丸くしている。何かに驚いているようで。 「……梨子?」 「へ?」 「どしたん?」