私のそんな気持ちも知らず、課長の話しは続く。 「紹介しよう。今日から一緒に働く事になったアルバイトの斉藤敬介(サイトウケイスケ)君だ。よろしく頼むぞ。彼はピチピチの22才だ」 若い彼に、周りから迎入れの温い拍手が起こったが、私は独り蚊帳の外風に彼を見た。 『バイトかぁ……なんか今時っぽい奴。てか、課長。ピチピチってなに?』 そんな風にしか捉えられなかったのだ。