義也はいつも7時に帰宅してくる。出来れば早目に結論まで至りたいが、自分自身の事が駄目なら、あいつに誰かをぶつけるしか手はないだろう。

 いったいどんな奴が適切なのだろうか。男なのか女なのか、先ずはそれから決めてしまわなければならない。

 私は色々とイメージしてみた。相手が男なら、そいつから殺される。いや、いくら何でもそれは残酷過ぎるだろう。では、女ならどうか。浮気の果てに離婚を言い渡される・・・・うん、これが良いだろう。この際、私のプライドなどどうでも良い。少ないが、貯金も全部頂いてあいつとオサラバだ。 

 余りにも名案過ぎるアイデアに、私の気分は一気に上昇した。 

 予測通り、義也はコロッケに食らい付いた。残ったコロッケに「明日もよ」と言うと、バンザイまでして大喜びした。


 馬鹿な奴・・・・