真奈美の家の庭には、一週間掛けて二人で掘った細長く深い穴が一つあった。 

 その夜、その穴は元通りに埋められ、いつもの汚いゴミ山の姿となった。

 空には夜明けの白い月が二人を妖艶に照らす。 

 義也と真奈美は、手に手を取ると綺麗に片付けられた真っ白なリビングへと姿を消していった。