裏庭告白



「先輩??…あのっ!!手、はなっ…」

「琳ちゃん聞いて…」

先輩は私の言葉を遮って話し始めた

「ここの紫陽花ね
ほっとんど枯れかけていた
ところを見つけたんだ」

舜也先輩は
真っ直ぐ紫陽花を見つめた

「…あのね、4月から
せっせと水あげてたんだよ、俺」

と言って私の方へ顔を向け
ニカッと白い歯を見せて笑った

『知ってる…いつも見てたから』

私も先輩に顔を向け
微笑み返した

それを見た先輩は『ビュンッ』
という効果音がピッタリ合う
ような速さで首を回し
紫陽花を見つめた




…長ーーーーい沈黙




いや短かったのかもしれない
たが、すごくすごく
長く感じた…


「琳…あのさ、
紫陽花の花言葉
知ってるか??」

否定を伝えるために
首を横に振った

「だよな、俺も知らなかった
だから、調べた」

私は先輩の横顔を
見つめ直した

『花言葉とか、意外だな』

とか思っていたけど…