それから数日後の事。加奈子は桐谷美由紀から相談があると言われ、二人で社内の喫茶室に来ていた。
各々カウンターで購入した冷たい飲み物を持って椅子に座ると、美由紀はテーブルに会社のロゴが付いた手帳を置いた。プライベートな相談だと思ったが、仕事の話なのだろうか。だとしたら、手ぶらで来てしまったのは失敗だったかな、と思った加奈子だが、美由紀がその手帳から取り出したのは、何かのチケットだった。
「これ、受付の子からもらったんです」
「ああ、花火ね……」
それは、ある花火大会の観賞券だった。
その花火大会は、毎年この時期に会社の近くで催されていて、加奈子達の会社はそれに協賛している。その関係で鑑賞券は比較的容易に手に入るが、観に行く社員はあまり多くなく、加奈子は一度も行った事がなかった。
「主任にご一緒してほしいんですけど、ダメでしょうか?」
「それは……」
これは面倒な事になりそうだな、と加奈子は思った。
各々カウンターで購入した冷たい飲み物を持って椅子に座ると、美由紀はテーブルに会社のロゴが付いた手帳を置いた。プライベートな相談だと思ったが、仕事の話なのだろうか。だとしたら、手ぶらで来てしまったのは失敗だったかな、と思った加奈子だが、美由紀がその手帳から取り出したのは、何かのチケットだった。
「これ、受付の子からもらったんです」
「ああ、花火ね……」
それは、ある花火大会の観賞券だった。
その花火大会は、毎年この時期に会社の近くで催されていて、加奈子達の会社はそれに協賛している。その関係で鑑賞券は比較的容易に手に入るが、観に行く社員はあまり多くなく、加奈子は一度も行った事がなかった。
「主任にご一緒してほしいんですけど、ダメでしょうか?」
「それは……」
これは面倒な事になりそうだな、と加奈子は思った。



