素敵な上司とキュートな部下

それに対してキョトンとする祐樹、そして加奈子だったが、志穂だけは『やっぱりね……』と、心の中で頷いていた。


「ところで、今日の穂奈美ちゃんのご機嫌はどうなのかしら?」


加奈子は、祐樹の膝にお座りしている穂奈美に笑顔を向けた。


「あまり良いとは言えないですね。たぶん眠いんだと思います」

「そうなんだ……。じゃあ、まだやめとく?」


加奈子は大輔にそう言ったが、本当に穂奈美が大輔に懐いているか、それを確かめるのは後にするか、という意味だ。もちろん大輔はその意味を理解したが、


「いいえ、今やりましょう? かえって好都合です」


と、自信満々な大輔だった。


「本当にそんな理由で来たのね? あなた達は……」

「そうよ? はっきり白黒付けたいの」

「あらまあ。どんな結果が出るか、楽しみね?」


と言った志穂ではあるが、結果は既に分かっていた。