素敵な上司とキュートな部下

「しかし弁当が無駄になるんじゃなあ……」

「お弁当は後で食べます。絶対食べますから……」

「太るぞ、桐谷」


そう言ったのは大輔だった。


「先輩……、そんな意地悪言わないでくださいよ……」

「俺は意地悪で言ってるんじゃないぞ? おまえの体型を心配してやってるんだ」

「後で腹筋するから大丈夫です。腕立て伏せもしちゃおうかなあ」

「おまえなあ、どこまで必死なんだよ?」

「だって……」

「わかった、わかった。桐谷君も行こう?」

「はい。やったー!」


という事で、加奈子達は4人でランチへ行く事になった。


(二人とも若いわね……。私も10年前は、桐谷さんみたいに元気だったのかなあ)