「じゃあ、早速始めましょうか?」
「はい、お願いします」
「座ってください。僕もちょっと寄りますよ?」
「あ、はい」
加奈子が椅子に座ると、大輔はその横に自分の椅子を移動させて座り、加奈子用のノートパソコンの蓋をパカッと開いた。加奈子と大輔の距離は、肩と肩が触れ合うほどに近かった。
「電源はコレですからね?」
「は、はい」
「設定と言っても、このPCは書籍課用に出来てるんで、主任のアカウントを作って、グループウェアやプリンタや共用フォルダの設定をするだけですから、そんなに時間は掛かりませんよ」
「そ、そうなのね?」
加奈子には聞き慣れない単語ばかりで、大輔の話の半分も理解できなかった。それよりもっと困ったのは、胸の鼓動が高まり、体が熱くなってしまった事だ。その原因はもちろん、近すぎる大輔との距離だ。
(ああ、やっぱり心臓に悪いわ……。こういう事にも慣れなくちゃいけないけど、慣れるのかしら、私……)
「はい、お願いします」
「座ってください。僕もちょっと寄りますよ?」
「あ、はい」
加奈子が椅子に座ると、大輔はその横に自分の椅子を移動させて座り、加奈子用のノートパソコンの蓋をパカッと開いた。加奈子と大輔の距離は、肩と肩が触れ合うほどに近かった。
「電源はコレですからね?」
「は、はい」
「設定と言っても、このPCは書籍課用に出来てるんで、主任のアカウントを作って、グループウェアやプリンタや共用フォルダの設定をするだけですから、そんなに時間は掛かりませんよ」
「そ、そうなのね?」
加奈子には聞き慣れない単語ばかりで、大輔の話の半分も理解できなかった。それよりもっと困ったのは、胸の鼓動が高まり、体が熱くなってしまった事だ。その原因はもちろん、近すぎる大輔との距離だ。
(ああ、やっぱり心臓に悪いわ……。こういう事にも慣れなくちゃいけないけど、慣れるのかしら、私……)



