大粒な瞳の甘いマスクに、清潔感がありありの短めの髪。眉はキリリとしていて、鼻筋はスッと通っている。


そして薄い唇がニコッと弧を描くと、私の身体に1万ボルトの電流が走った。


ビビビッ!!!  キタァーーーッ!!!!!


これねっ、これなのねっ!!


よく芸能人が言っている、ビビビッてやつはっ!!!


それに何? その美形な顔で、ずっと私のことを見つめてるなんて……。恥かしくて目を逸らしたいのに、眼力が凄すぎて逸らせられないじゃないっ。


今までに感じたことのない熱さを顔に感じながら何とか立っていると、薄く形の良い唇から、これまた爽やかな声が発せられた。


「菜都さん。今の季節にピッタリの名前だね」


な、何で私の名前を?


いきなり下の名前を呼ばれて、電流が走った身体はもうノックアウト。手はブルブル、脚はガクガク。立っているのが精一杯っ。


目をパチクリさせて首を傾げていると、ほどよく筋肉の付いた伸びてきて、指先が私の胸に近づいた。