しばらく待っていると、トモは走ってきた。 「実紗!わり、待ったか?」 「いや、大丈夫だよ。さ、切符買おう」 「どこに行くんだ?」 あたしはポケットに入れておいた紙を取り出して、トモに手渡す。 「隣の隣町か。ってことは…あと20分くらい待たねぇと来ないな」