悪魔の王がまた、声をかけようとして、あることに気づいた。 フランテの手が小さく震えていたのだ。 やがてそれは周りも気づいた。 本当は怖いのだ。 しかし、その気もちを必死で抑えて、民の幸福を一番に考えている彼女の姿に、心が打たれた。 今度は先程とはちがって、強大な力や恐怖ではなく、感動で静まり返った。 .