大広間に出た私達は、フロウの両親がくるのを言い合いをしながら待っていた。 「何でいつもこういう服なの?!」 裾を少し持ち上げ必死に言う。 「いーじゃん。可愛いんだから。」 二人して余裕の表情で見つめてくる。 「そんなこと言っ……」 「まあまあ、仲がいいのね。」 突然扉の方から透き通るような声がした。 「母上、父上。お待ちしておりました。さあ、早く御席にお付き下さい。」 フロウがはにかみながら声をかける。 きたのは私達の待ち望んでいた人達だった。 .