−現在− 「あーあ……あの時みたいに誰か助けに来てくれないのかな………」 そう願っても、誰がきてくれる分けでもなく ただ虚しい時だけが過ぎて行った。 「それにしても寒いなぁ……」 だんだんと夜が深くなり、寒さもます。 何だか意識も朦朧としてきた…… 夜の空に瞬く星達も 心なしかぼやけてきた。 あっ、もうだめだ。 私がそう確信した時だった。 『シルヴィア!』 薄れゆく意識のなか、イアの声が聞こえたような気がした。 .