というか。
たぶん、今の気持ちをそのままぶつければ、あたしが気まずくなってこれ以上先生と関わりを持てなくなってしまう。
・・・それだけは、いやだ。
意味は置いておいて、先生の”特別”ではありたい。
それがほかの人になってしまうのは、可能性から消しておきたい。
これがたぶんあたしの本心だから、あの女の人のことは忘れよう。
まだ怪訝な顔であたしを見ている先生を無視して、頭の中でそう決めた。
「・・・・・まあいいわ。とりあえず、クリーニング代払えよ。」
「え!?普通に洗濯すればいいじゃないですか。」
「それじゃあ水道代とか洗剤代とか計算すんの面倒くせぇだろうが。これだけクリーニング出すの。」
本気なのか冗談なのか分からないような表情で、先生は上着を脱ぎだした。
「ちょ、なにしてんすか。」
「あ?着替えんだよ。こんなシャツで職員室戻れねぇだろ。」
そう言ってシュッとネクタイを解く姿があまりにも絵になって、思わず見とれる。
だけど、ワイシャツのボタンを外すにつれて見えてきた綺麗な肌に気づいた途端、急激に恥ずかしくなって目を逸らした。

