大嫌いな数学の時間が終わり、あたりはホッとしたような空気で満たされる。
「いやー、もう全然分かんないね、数学。」
「え。あたし分かるよ?」
「え。珠ちゃんおかしいよ。」
数秒2人でポカンとしたまま見つめ合った。
そうか。
珠樹とあたしじゃ、頭の出来が違うんだった。
「ハー・・・・・・」
「なに、ため息なんか吐いちゃって。」
いつものようにあたしの隣の席に腰を掛けて足を組む珠樹。
机にうなだれて大きくため息を吐いたあたし。
「珠樹。」
「ん?」
「脳みそ半分ちょうだい。」
ホントに、珠樹は頭が良いんだ。
1年のころからテストの順位はずっとベスト20にいるし。
それに比べてあたしは生まれてこの方3ケタ脱出したことありませんっ。

