そろそろと教室のドアを開けば、音楽室とはまた違った雰囲気の部屋が現れる。
見渡す限り外国語の本だらけ。
英語科研究室とは言っても、他の言語(韓国語・ロシア語・中国語など)の授業もあるため、そういった本も見られる。
部屋の少し奥には本棚に囲まれるようにして、机が4つ、2つずつ向い合せに並んでる。
その1つに先生は座っていた。
「遅ぇ。もう5分だけど。」
「・・・・・・すいません。」
「え、なにその間?なんか文句ある?」
「いいえ、全然ありません。」
いつも以上に機嫌の悪い先生は、ドカッと机に足を乗っけてあたしを睨む。
な、なんでこんな最上級に不機嫌なわけ?
あたしなんかしたかしら?
・・・ってかなんであたしが焦らなきゃなんないのよ!!
しかも生徒に向かって文句あるってどういう言い草!?
そもそもどう考えったって外から1分で来れるわけないってのよ!!
ほんっとに・・・・・どこまで性格悪いのよ。
「・・・の割には不満そうな顔だな。」
椅子ごと体を反らせるようにしてじっとあたしの顔を見つめる。
この人に対する恐怖感というか嫌悪感というか・・・が、顔に出てしまっていたようで。

