先生とあたししかいない英語科研究室は、シンとしている。
・・・前にここで先生に呼び出されたときのことがパッと浮かんで、ちょっとだけ恥ずかしさに襲われる。
「おら、時間ねぇし始めるぞ。・・前に出した宿題やってあんだろ。出せ。」
「・・・・・・。」
うそでしょ。
なんでこんなに早くピンチ迎えなきゃなんないの、あたし。
これ、どうやって脱したらいいのよ!?
「なにしてんだ。早くしろ。」
より不機嫌になる先生の声に焦りつつ、一応鞄の中からファイルを取り出して探すフリをする。
その間にもどう言い訳しようかを考える。
「・・貸せ。」
もたもたしてるあたしにしびれを切らしたのか、先生がひょいとファイルを取り上げる。
「あっ!!やだ、ダメ!!」
「あ?なんだよ、なんかやらしいもんでも入ってんのか。」
「なわけないでしょ!!」
ファイルを探る手を止めて、怪訝な顔でこっちを見て言うから必死に否定する。
「じゃあなんだ。・・・・・まさか、プリント失くしたとか言わねぇよな。」
「え、まさか。ありますよ、もちろん。」
「・・・やってねぇんだな。」
あたしの表情や行動からすべてを察したような顔で、先生は呆れたとため息をつく。

