道なき恋

「これで、契約は終了ですね。
後、何かわからない事がありましたら、
何でも聞いてください」

不動産屋さんのお姉さんがそう言って、
書類を片付け出した。

「こちらこそ、有り難う御座いました。
部屋の鍵を変えたいのと、
一応…部屋が開けぱなしだったので、
部屋の盗聴とか気になるので、何とかなりますか?」

璃子が尋ねると担当のお姉さんが

「そうですね。
女性の1人暮しですからね。
わかりました。
こちらで手配して置きます。
安心してください。」

と、彼女が笑顔で答えてくれた。

「あ!後ですね。書類にも書いてあると思いますが、一応、部屋に入居出来るのが、今月末辺りですね。

部屋のクリーニングやエアコン取り付けなどが、ありますので、入居出来る日を後日、連絡差し上げます。」

璃子は、頭を下げてから、店を出た。

「やっと…離婚に前向きになれるよ。
これまでは、心の何処かで、
このままでも良いかなって…思っていた所があったから…背中を押してくれて、本当にありがとうね」

璃子が私に頭を下げながらそう言った。

「……後悔しない?」

私はもしかして、璃子を不幸にしているのではと思っていたところだった。