さすがに可笑しいと思ったが、

3人で外食でもしてるんだろう?

と思い気にしなかった。

「今日は何にするかな?」

家にはほとんど

材料が無かったので、

仕方なく弁当でも

買いに行こうと決めた。

「のり弁を一つと味噌」

と注文した。

家に戻り早速お弁当を食べ出した。

「たまには弁当も良いかな?」

と言いながらTVを見ていた。

11時になったので、

寝ようと思ったら電話が鳴った。

「プルルル…プルルル…

プルルル…プルルル…」

何回目かのコールで電話に出たら

「もしもし あんた何してるの?」

実家のお袋からの電話だ。

「は? 何を急に言い出したんだよ!」

言ってる意味が分からない!

「書き置きをテーブルの上に

置いてあるでしょ?」

書き置きって?

テーブルの上には

放り投げた郵便物しかないはずだ。

「あ!………郵便物の下にあった。」

[実家にいます。

帰って来たら来てください。]

と書いてあった。

「話があるから、今から来なさい!」

口調が怒りに満ちていた。

「はぁ? もう寝るから嫌だよ! 」

と言って受話器を置こうとしたら…

「良いから、今から来なさい!

来ないなら私が行くから!」

余計に怒らせたらしい。

ガチャ!

構わずに受話器を置いた。

そして布団に入り眠りについた。

翌朝にまた電話が来たが、

私は出なかった。

忙しいのもあったが、

あえて留守電にしたのだ。

「ただいま。

出かけています。

ご用件のある方は、

メッセージをどうぞ。」

「ガチャ!…プー!プー!プー!」

何も言わずに切れた。