今日は狩衣を着た祖父と、雅人が針供養を行ったため、夕飯は雅人も一緒だ。
相変わらず帰ろうとした雅人を、父が止めたのだ。
食事もすんで、父と俊之が部屋に戻った頃、祖父春治は言った。
「学園内に現れたのは学園の生徒に取り憑いたせいで邪気を感じなかったとはなぁ……。あれから今日まで何事もないのは良いことじゃ。じゃが……」
そうだ。真理に取り憑いていたものを浄化はしたはず。だが、異界へ放り込んだわけではない。飛び散っただけだ……。
またいつしか現れるかもしれないことを、祖父は危惧しているのは、楓も雅人もわかっていた。
「だから、毎晩私たちがこの町を守るのが役目なんでしょ!」
と、楓は言い、部屋を出て真っ白な上衣と袴に着替え、雅人は濃紺の浄衣と袴に着替えて二人は外に飛び出し今日も、妖退治へと出かけて行った。
相変わらず帰ろうとした雅人を、父が止めたのだ。
食事もすんで、父と俊之が部屋に戻った頃、祖父春治は言った。
「学園内に現れたのは学園の生徒に取り憑いたせいで邪気を感じなかったとはなぁ……。あれから今日まで何事もないのは良いことじゃ。じゃが……」
そうだ。真理に取り憑いていたものを浄化はしたはず。だが、異界へ放り込んだわけではない。飛び散っただけだ……。
またいつしか現れるかもしれないことを、祖父は危惧しているのは、楓も雅人もわかっていた。
「だから、毎晩私たちがこの町を守るのが役目なんでしょ!」
と、楓は言い、部屋を出て真っ白な上衣と袴に着替え、雅人は濃紺の浄衣と袴に着替えて二人は外に飛び出し今日も、妖退治へと出かけて行った。

