「陣!」
楓は走り雅人に左手を伸ばし突き飛ばしながら、結界を張り、攻撃をよけた。
「いってぇ……」
地面にこすりつけられた雅人は頭をさすりながら顔を上げ、
「楓!かえ……」
声を上げる雅人の口を押えた楓は
「しーっ!気づかれるでしょ!」
二人が転がり逃げ隠れたのは、校庭の4本高く伸びている木の裏だ。
「お前、攻撃するなとか……そんなんで勝機あるのかよ!」
「一つだけね……、私の賭けに乗ってくれる? 」
楓は、雅人に作戦を話し、渋々の承諾を得た。
木の陰から楓は飛び出し、真理の方へと向かって走った。
真理の周りを吹く風はほぼ結界と言ってもいいかもしれない。
近づけないならそれなりの大きさの封印結界を張るしか方法はない。
走りながら懐から引っ張り出した符とくないを合わせて地面に5か所突き刺し、真理と正面対峙した。
切印を作り、
「オンコウマダラ マコウ フウライ ジン! 」
唱えると同時にくないで地面に貼りついた符を数珠つなぎになり五芒星が出来上がり、
「結界!」
切印を上に振り上げると、白いまばゆり光が円陣を囲み天に向かって壁のようになり真理を囲った。
「今よ!」
切印に符を挟んだ雅人は
「天に願う 地に願う 我が前にありもの 願わくば
初心戻せし 加護あるならば 浄化せし 急急如律令」
符は楓の作った封印結界を通り抜け真理の胸に貼りついた!
ここからだ……。
真理に闇に潜むものを祓いのけるには、二人の祝詞が必要となる。
楓は走り雅人に左手を伸ばし突き飛ばしながら、結界を張り、攻撃をよけた。
「いってぇ……」
地面にこすりつけられた雅人は頭をさすりながら顔を上げ、
「楓!かえ……」
声を上げる雅人の口を押えた楓は
「しーっ!気づかれるでしょ!」
二人が転がり逃げ隠れたのは、校庭の4本高く伸びている木の裏だ。
「お前、攻撃するなとか……そんなんで勝機あるのかよ!」
「一つだけね……、私の賭けに乗ってくれる? 」
楓は、雅人に作戦を話し、渋々の承諾を得た。
木の陰から楓は飛び出し、真理の方へと向かって走った。
真理の周りを吹く風はほぼ結界と言ってもいいかもしれない。
近づけないならそれなりの大きさの封印結界を張るしか方法はない。
走りながら懐から引っ張り出した符とくないを合わせて地面に5か所突き刺し、真理と正面対峙した。
切印を作り、
「オンコウマダラ マコウ フウライ ジン! 」
唱えると同時にくないで地面に貼りついた符を数珠つなぎになり五芒星が出来上がり、
「結界!」
切印を上に振り上げると、白いまばゆり光が円陣を囲み天に向かって壁のようになり真理を囲った。
「今よ!」
切印に符を挟んだ雅人は
「天に願う 地に願う 我が前にありもの 願わくば
初心戻せし 加護あるならば 浄化せし 急急如律令」
符は楓の作った封印結界を通り抜け真理の胸に貼りついた!
ここからだ……。
真理に闇に潜むものを祓いのけるには、二人の祝詞が必要となる。

