楓は、2限目の休み時間の間に、祖父宛てに式神を飛ばした。
そして3限目の休み時間に、祖父からの式神が飛んできた。
式神は、新しい結界霊符と共に手紙がついていた。
内容は
「結界が破られたのは今日の午前2時ころじゃったかのぉ。新しい霊符を式に持たせるから、帰りにパパッと張り直して来い」
と書かれていた。子供のおつかいのように……。
昼休みに、佳織を屋上に連れて、その旨を話した。
今日の放課後、佳織の家に行って結界を張り直したいからと……。
そう言うと、佳織は目を潤ませて
「うん、すぐ来て!」と、言わんばかりに承諾してくれた。
新しい霊符もある、結界を張り直せば、≪操り針子≫が佳織から血を取るために傷つけることはない。
そう安堵し、授業が終わるのを今か今かとばかりに待っていた。
ホームルームが終わり、佳織と共に教室を出ようとした時だった。
あの時と同じ視線を感じた。
振り返るとその視線は消えていた。
忘れることはない。あの視線を……。
≪操り針子≫を仕留めようとした時、楓にケガを負わせたものの視線を。
あの冷たく、邪や疎ましさ、憎悪、恨めしさなどすべての負を持ちさらに殺気だった視線を、忘れるはずはない。
それも、自分の教室内からその視線を感じたのだ。
振り返って消えた視線の先を探してみるが見つかることもなく、佳織が
「楓……?どうしたの?」
「え?、あ、うん、なんでもない。行こう」
そう言って教室を後にした。
そして3限目の休み時間に、祖父からの式神が飛んできた。
式神は、新しい結界霊符と共に手紙がついていた。
内容は
「結界が破られたのは今日の午前2時ころじゃったかのぉ。新しい霊符を式に持たせるから、帰りにパパッと張り直して来い」
と書かれていた。子供のおつかいのように……。
昼休みに、佳織を屋上に連れて、その旨を話した。
今日の放課後、佳織の家に行って結界を張り直したいからと……。
そう言うと、佳織は目を潤ませて
「うん、すぐ来て!」と、言わんばかりに承諾してくれた。
新しい霊符もある、結界を張り直せば、≪操り針子≫が佳織から血を取るために傷つけることはない。
そう安堵し、授業が終わるのを今か今かとばかりに待っていた。
ホームルームが終わり、佳織と共に教室を出ようとした時だった。
あの時と同じ視線を感じた。
振り返るとその視線は消えていた。
忘れることはない。あの視線を……。
≪操り針子≫を仕留めようとした時、楓にケガを負わせたものの視線を。
あの冷たく、邪や疎ましさ、憎悪、恨めしさなどすべての負を持ちさらに殺気だった視線を、忘れるはずはない。
それも、自分の教室内からその視線を感じたのだ。
振り返って消えた視線の先を探してみるが見つかることもなく、佳織が
「楓……?どうしたの?」
「え?、あ、うん、なんでもない。行こう」
そう言って教室を後にした。

