幣を元の場所に戻し、祖父は佳織に、もう顔を上げても良いと伝え顔を上げた佳織に四枚の霊符を差し出した。
「これは……? 」
「結界霊符じゃ。部屋の四つの角に貼りなさい。決して一週間ははがしてはならんぞ? 」
「は、はい。」
「もし、心配なことがあったら、楓かこちらに来なさい。それともう一度言うが、その霊符は一週間ははがしてはならぬぞ。結界を張ることで、お前さんが見たものが寄り付かなくするものじゃからの」
祖父は慣れない笑顔を無理に作りながら伝えた。
佳織も、それにこたえるかのように
「は、はい。ありがとうございます。」
頭をペコっと下げて礼を言って泣きそうな顔が少しずつ笑顔を作ろうとしていた。
「楓、お友達を送りなさい。後で話があるからの」
「はい」
それじゃぁ、行こうと佳織の手を握り立ち上げ、神殿を後にした。
玄関までの途中、父に会い
「なんだい?もうお友達、帰っちゃうのかい?」
佳織はペコリと頭を下げ、ありがとうございましたと挨拶をした。
「鳥居まで送って来るから」
そう言い、佳織を鳥居まで送った。
その短い時間の間に、佳織は何度もお礼を言い、何かあったら本当に相談していいのかと何度も聞いてくる。
祖父の手前上、断ることもできないので、いいわよとしか答えてない。霊符の張り方を教え、今日からぐっすり眠れるはずだからと、伝え、鳥居から階段を下りていく佳織を見送り、自宅へと戻った。
居間に行くと、憮然とした顔の祖父が座っていた。
はぁぁ。とため息をつき、座るなり
「楓はあの者が見た者を見ておるな。それで夜な夜なで歩いていたってわけじゃな?」
お言葉のとおりだった。夜対峙用の装束で出かけていたのはあの女を見つけて滅するためだった。
「はい……」
「それでそれはしっかと仕留めてはおらんのだな?」
コクリと頷いた。
「これは……? 」
「結界霊符じゃ。部屋の四つの角に貼りなさい。決して一週間ははがしてはならんぞ? 」
「は、はい。」
「もし、心配なことがあったら、楓かこちらに来なさい。それともう一度言うが、その霊符は一週間ははがしてはならぬぞ。結界を張ることで、お前さんが見たものが寄り付かなくするものじゃからの」
祖父は慣れない笑顔を無理に作りながら伝えた。
佳織も、それにこたえるかのように
「は、はい。ありがとうございます。」
頭をペコっと下げて礼を言って泣きそうな顔が少しずつ笑顔を作ろうとしていた。
「楓、お友達を送りなさい。後で話があるからの」
「はい」
それじゃぁ、行こうと佳織の手を握り立ち上げ、神殿を後にした。
玄関までの途中、父に会い
「なんだい?もうお友達、帰っちゃうのかい?」
佳織はペコリと頭を下げ、ありがとうございましたと挨拶をした。
「鳥居まで送って来るから」
そう言い、佳織を鳥居まで送った。
その短い時間の間に、佳織は何度もお礼を言い、何かあったら本当に相談していいのかと何度も聞いてくる。
祖父の手前上、断ることもできないので、いいわよとしか答えてない。霊符の張り方を教え、今日からぐっすり眠れるはずだからと、伝え、鳥居から階段を下りていく佳織を見送り、自宅へと戻った。
居間に行くと、憮然とした顔の祖父が座っていた。
はぁぁ。とため息をつき、座るなり
「楓はあの者が見た者を見ておるな。それで夜な夜なで歩いていたってわけじゃな?」
お言葉のとおりだった。夜対峙用の装束で出かけていたのはあの女を見つけて滅するためだった。
「はい……」
「それでそれはしっかと仕留めてはおらんのだな?」
コクリと頷いた。

