裕太は何の違和感もなく、リードの方を弾いていた。



隼人のベースも入ってくる。




初合わせなのに、しかも即興なのに、なんだか昔からやっていたみたいだ。




そのまま一気にテンションは急上昇していき(全員そんな感じだった)、


結局真昼が完璧な発音で最後まで歌いきった。






───……



「ふぁ~…」



裕太は思わず、長い息を吐いた。



恵がクスッと笑っている。



「なにそれ。」



「笑うなっ。やりたくなるだろ!?」



裕太が恵に突っかかると、不意に、視界に真昼の姿が入った。