────手を叩く音が、4回聴こえた。
それがボーカルの奴の手拍子だと気づいたときには、ギターがかき鳴らされていた。
それは、今回の裕太達と同ジャンル。
しかもその中でも有名な曲だ。
アップテンポな和風の曲のはずだった。
だが、今耳に聴こえているのは、ギターの音だけだ。
あぁ、だから。
4人は同時に悟った。
基本エントリーしている奴らがエレキだったりしたから、ここもそうだと思っていたのだ。
だがここには、アコギがある。
それも2つ。
それがリズムを生み出し、ドラムの代わりをしていたのだ。
会場が、その空気に飲まれていくのを感じた。
実際、裕太も手放しで感嘆しそうになるくらいだった。

