「ね、ゆうちん。これの読みわかる?」
横から肩をつつかれた。
隼人が持っている紙を覗き込む。
そこには、『413』と記されていた。
こいつらのバンド名だ。
「あぁそれ、『よんいちさん』って読むんだって。」
後ろから真昼の声がした。
「ボーカル1人、ギター3人の4人組、って意味らしいよ。」
「……よく知ってんなあ。」
真昼に限らず、女子ってだいたいこんなんだった、と思い出す。
「あのボーカルの人に聞いた。」
真昼が指差したほうを追っていくと、そこにはマイク調整をしている男子が立っていた。
……名前はなんだったか。
名前を思い出そうとしていると、準備OKの声が聞こえた。
体育館が静まる。
気のせいか、外で立ち聞きしてる奴らの声も聞こえなくなった。

