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「真昼っ───!」
走り去ろうとする背中にそう呼び掛けてみても、その足が止まることはなかった。
──その子と付き合っちゃうと思って、──
真昼の言葉がよみがえる。
あれはどういう意味だ。
脈ありと考えていいのだろうか。
初恋の裕太には、よくわからなかった。
だが、結局渡されたこの手紙は……このラブレターは、どういう意味なんだろう。
結局付き合ってもいいのか。
なんだかそんな気がして、渋っていたことを持ち出した。
それがこうなるとは──…もちろん、思わずに。
ただ、あの真昼が焦ったり顔を赤くしたりは、貴重だったかな──とか考えてしまう。
裕太はため息をついてから、自転車に戻った。

